今日の感動お菓子⑪

八百源来弘堂 「肉桂餅」
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にく・けい、と書いて「にっき」
シナモンと同じクスノキ科の近縁種で
漢方では「桂皮」と言われます。
このニッキを求肥に混ぜ
漉し餡を包んだ柔らかなお菓子は
大阪・堺の銘菓です。

堺と言えば茶人「千利休」の故郷でもありますが
始まりは利休よりも前の
安土桃山時代。
諸外国との交易で堺の材木町にて香料・香木の商いをしていた
八百屋宗源が
肉桂は血のめぐりを良くすることで珍重されてはいましたが
刺激も強すぎたことから
身近に摂取しやすくなるようにと考え出されたのが
つきたてのお餅に混ぜて作った「薬菓子」だったそうです。

薬菓子って初めて聞く言葉ですが
当時は薬はもちろん、ましてやお菓子なんかは
一般的でない時代だったでしょうから
画期的なことだったのではないかと思います。

秀吉時代には貿易商人として栄えた宗源も
大阪夏の陣・冬の陣・堺の街の焼き打ちなどにより
一度は消息が途絶えたこともあったそうですが
江戸・元禄の時代になって
子孫が堺に菓子商として再興。
薬菓子の肉桂餅に餡を入れたのが
始まりだそうです。

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ニッキをどれほど感じるのだろうと
食べる前には思っていましたが
香りは本当に高く、でも
周りの片栗粉の効果でしょうか
食べると程よい香りと味です。
餡も上品な漉し餡。
外の求肥は持つと形が崩れそうなほど柔らかく
ほぼひと口、ふた口で戴けます。


堺には昔、母の姉夫婦が住んでいたこともあり
子供の頃に何度となく遊びに来ていて
中学の頃は憧れていた歌人「与謝野晶子」の生家を訪ねたこともありましたが
「肉桂餅」の存在は知りませんでした。
(もちろん当時はニッキもシナモンも苦手な子供でしたが;)
見た瞬間に
「感動間違いなし!」とピン!ときましたが
食べると更に久し振りで感動!でした・・・。
利休にあやかって
お抹茶を点てても良かった
そんなお菓子でした。

夏にはニッキを使った寒天のお菓子もあるそうで
南蛮渡来のカステイラも
こちらではニッキ味だそうです。
次回はそちらも食べてみたいなーと
心に決めてます♥
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包装紙も南蛮文化を匂わせますね。


八百源 来弘堂
大阪府堺市
阪堺線花田口駅より徒歩5分
日曜定休

地方発送に応じて下さいます
by zakka-cadette | 2013-07-25 17:45 | お菓子 | Comments(0)

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